毎年恒例になりつつあるTwitter上の企画、
創作TALK2022_23 に今回も参加させていただきます。
日々のつぶやきは書き散らすばかり、こういう機会でもないかぎり年間を通じて振り返ることもないので諦めずに書ききろうと思います。
諦めるなんてそんな大げさな、って思うでしょう。
まあ、元気だったらね。元気だったらなんでもできるんですよ。
先に2023年の抱負を申し上げますと「とにかく心身ともに健やかであること」です。
これに尽きます。
年越しをぎっくり腰と新型コロナウイルス感染(いつもの扁桃炎かと思ったら全然熱出ないからおかしいと思った)でまるまる棒に振った草群が言うんだから間違いありません。ただでさえ散らかっていた部屋が這って暮らしたせいでさらに荒れ果てていますが生き延びたのでもうどうでもいいです。
一番やばい時はトイレ行って戻ってくるのに30分かかりましたからね……(ワンルーム)。
荒れた部屋は元気な自分が片付ければいい。
というわけで1月4日現在絶賛療養中ですまじでしばらく予定入れてなくてよかった……
さあ、不景気な話はこのへんにしておきましょう(一旦)。どうせ自宅療養期間中で外に出られねえんだ、時間ならいくらでもある!
2022年の振り返り行くよ!
◎参加したイベント
【直接参加(サークル)】
・5月29日 第34回文学フリマ東京
・11月20日 文学フリマ東京35
・12月17日 第5回吉祥寺ZINEフェスティバル
【直接参加(一般)】
・9月4日 COMITIA141+J・GARDEN52
・9月26日 文学フリマ大阪
【委託参加(サークル)】
・10月28~30日 静岡文学マルシェ@PLAY BALL! CAFE
【オンライン参加(サークル)】
・6月4日 男と男の巨大感情
・9月10〜11日 まだまだ!ジャンル迷子オンリー(主催)
・11月5〜6日 第4回紙本祭
・11月26日 勾玉三部作WEBオンリー 勾玉文化祭(二次創作)
あれ、もう少しいろいろやってる気がしたけどそうでもないですね。
2022年もよく出たり入ったりしました……5月の文フリ東京あとくらいから同人誌の通販対応を架空ストアにお願いすることにしたので、オンラインイベント参加時の負担がさらに小さくなりました。件数まとまるとこまかい梱包発送てけっこう大変だよね!
◎書いた話/作った本
カクヨムアニバーサリーコンテスト(KAC)のお題企画に乗っかって、乾燥した砂の大地が舞台のお話を書きました。魔術を取り入れた医学の道を歩むタミヤと、命を削って都市の守護にあたるショウビ、年齢も性格にも大きな開きのある二人の男が一緒に旅していく物語。
ノリと勢いで駆け出したので旅の序盤で音信が途絶えていますが、そろそろ便りがあってもいいころですよね(訳:続きを書け)
・ジャンル迷子オンリーアンソロジー「漂流」(本)
これですね。
2021年に主催したオンラインイベント内のwebアンソロを冊子化したいと、寄稿された皆さんに許可をいただいて編んだもの。
全作品にデザインの違う扉をつけたり、思い出のアルバム(イベント振り返り)的なページを作ったり、タイトル箔押しにしたり(念願のリフレックスゴールド)やりたい放題やらせてもらって物理本作りを満喫しました。
web企画発で冊子化するという経緯もあり、あまり長く在庫を抱えて広く頒布するのは権利上あまり望ましくないよなと考えて「予約数+α」だけ刷って、5月の文学フリマ東京でお披露目しました。
内輪だけでワッと盛り上がって終わりかなと思ってたら、ジャンル迷子部外者の方にも興味を持っていただけてとても嬉しかった。
・ついのすみか(web)
ネプリ企画「ペーパーウェル08」に合わせて書いた短編(ネプリ番号は当時のものです)。
テーマが「緑」だったことと、ちょうど「流浪の月」を読んだ影響から、「植物化する人類と当人同士にしかわからないさいわいの話」が生まれました。
いつものお祭りモード草群とはまた違う層に反響をいただけたなあと思います。
話は短いし表現も簡潔だけど、かえって嘘くさくないというか当たり前に起きている話のトーンで語ることができて、ホラ吹きの自信がつきました。
・贄の娘、龍神と天上に暮らすこと/うまいメシさえあればいい(web)
7月の文披31題というお題企画(一日一題、どこからどう参加してもよい)にのっかって、奇数/偶数日交互に別の話を連載するというアクロバティックなことをやりました。
いずれもカクヨムにて書いて出ししています。
単に書きたい話を絞れなかったんですが、ほぼオンタイムでお題を追いかけるにあたってずっと同じ話を考えなくていいというのはかえって楽でした。
「贄の娘〜」はざっくりいうと和風ファンタジー、「うまいメシ〜」は現代日常ごはんものです。話の設定と企画のお題が衝突して変な話が生成された回もありましたが、なんていうんですかね、やっぱり掌編瞬発力に優れてますね私(自画自賛)。
プロットをたてて遠くを見遥かすような話も書きたいとは常々思ってるんですけども、まあ、お題企画ですしね。人間にも状況にも向き不向きというものがあります。今回はこのやり方がジャストフィットして、楽しくやれたのでよかったです。
あ、6月のオンラインイベント「男と男の巨大感情」で「さわむらのはなし」っていうペーパーも出してますね。これは後述のなす本にまとめてますので割愛。
・なす(本)
大量にもらったなすをきっかけに食費と家賃を折半することにした男子たちのふたり暮らし、っていう情報量が多いんだか少ないんだかよくわからない現代日常ごはん日記(小説だけど)、
「なすシリーズ」の短編はことあるごとに書いてはお出ししていたんですが
折本とかペーパーとか季節ごとの短編と先述の「うまいメシ〜」でそこそこ量がまとまったので
9月に主催するオンラインイベント「ジャンル迷子オンリー」に合わせて本にして発行しました。
主催イベントのほう、企画を大盛りにしちゃってヒーヒーいってるところに入稿作業をぶちこんだので死ぬかと思いましたが、できあがった本がかわいかったので吹き飛びました。
左:なんてかわいいステンレスシンク(銀箔紙にマットPP)!
とくに書き下ろしも大きな書き直しもせずでしたが、ばらばらに書いていた短編をまとめたことで流れというか作中の関係性の変化も見えてきて面白かったです。
あと、「私が人間関係に期待するもの」が何なのかが明文化された気がします。
楽しみや幸せを共有できること、落ちてるときにすっと手を伸べてゆらゆらしてみせてくれるみたいな距離感、日々の他愛もない話も「へえ」って笑って聞けること。
「なす」に書き表したのは、私自身の望みの暮らしなのかもしれない。
・ちょっといい小石(本)
11月の文フリ=新刊、という強迫観念により生まれた本です(半分冗談半分リアル)。
一度、ましかくの小さい本を作ってみたかったことと、レトロ印刷で製本注文してみたかったことと、あちこちの企画で書いた手元の掌編を何らかの形で編纂したかったこともあってつくりました。
かわいいとか優しいっていうより「かんじがいい」のが私の話の持ち味だとおもっていて(道をきくならこの人、みたいな)、なのでそういうもろもろを反映した冊子タイトルをつけました。
表紙の用紙がグレー、本文の紙が里紙あんず、だもんで断面方向からみるとシャケみたいなおいしそうな本になりました。
ミシン糸とじなんだけど内外で色が違ってかわいいのよ、よかったらお手にとってみてください(宣伝)。
◎番外:アンソロジー
・パンソロジー「焼きたて☆冬のパン祭り」 主催:ぴょん様
「それは行く手を照らすあかり」という短編小説で参加しています。
くいしんぼうばんざい。
・近日発行「プティフールの書架 Soleil」 主催:法田波佳様
こちらは「眠り猫のお迎え」という短編小説で参加しています。
1月15日に京都のみやこめっせで開催される文学フリマ京都で初頒布だそうです。
すごいよ、いろんな色の小さな冊子を函に詰めてセットにしてくださってるんですって
装丁厨が泣くやつ!!
本当においしい小品の詰め合わせです、 どうぞおたのしみに!
◎オンライン/オフライン
【オンラインで楽しかったこと】
・オンラインイベント
出る側としては展示だけでもいいから気楽に出られていいよね、というわけで二次創作にもちょっとだけ手を出しました。
小学生のころに出会ってずっと好きだった荻原規子「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の三部作、の、オンラインイベントを開いてくださるというのでなにかしら爪痕を残したくてサークル参加しました。
そのときの作品がこちら、原作ご存知のかたはぜひのぞいてみてね。
下記画像からリンク飛べます。
原作ご存じない方も、正直「いつもの草群」なので理解に支障はないと思います。
「海の幸 山の幸」「宴の宵」「雪籠り」、いずれも舞台は白鳥異伝です。
あとはもう、あれですよ。イベント主催。
オンラインイベントのいいところはどんな状況でも参加できること(実際にはネット回線安定してないときついけど)。寝間着だろうがスッピンだろうが布団の中だろうが参加できてしまう。
だから間口を広くもって参加してもらえる。
あとは、11月の文フリ東京が規模拡大・2ホール開催で全体を回るのが一層難しくなったことを鑑みると、「予習の余地をたっぷりとって、まずは知ってもらう」作戦の意味がじわじわでてきますね。
あまりに情報量が多いと、既視感って重要なフックなので。
主催2回めになります「ジャンル迷子オンリー」は、ジャンル迷子であることに胸を張って作品発表しようぜっていう主旨はもちろん、オンラインだと目が滑ってしまうからなんとか滑り止めになるようにと企画をいろいろぶち上げてて(企画サイトはこちら)
・本の表紙(ないし作品の顔)だけをずらっと並べた「装丁まとめページ」
・ほどよいボリュームで試し読みできる「webアンソロジー冒険」
・イベント当日のみちしるべブックレット「Wanderers' Note」
我ながら、よくやったと思います。オンラインイベントの弱みをうまいこと逆手に取れたんじゃないかしら。
主催(私)が文芸の人間なので集まる作品も文字表現のものが多いんですが、それをいかにビジュアル変換して印象づけるかが腕の見せ所でして。
とまあこんなかんじで。
よくがんばったね(再三にわたる自画自賛)!!
その節は参加してくださった方や気にかけてくださった方、ありがとございました。
2回の開催でベストな開催方法がつかめたんですが、2023年はちょっとお休みしようと思います。
イベント運営抱えてるとどうしても脳のリソースの何割かがつねにそっちにもってかれるので、2023年はそういうのなしに自分の創作をやってみたい&暮らしのほうも見直しが必要なのでそのように。
この数年で一次創作系のたのしいオンラインイベント増えましたし、リアルイベントもずいぶん戻ってきたので私がやらんでもいいかなっていうのもあります。
こういうのは、できる人ができるときにやったらいいんだと思います。
それはそれとして、webアンソロの冊子化は時間かかってもやりますので少々お待ちを。こんどは発行秋になるかもな〜……
・とり小屋をつくりました
pixivの問題とか投稿サイトのPV数表示で気が散るとか
よくわかんない既存の仕組みに振り回されるのがやんなっちゃて、web上で気兼ねなく作品を発表できるwebサイトを自分で開設しました。
ありがとうWIX、頼むからゆるしがたい不祥事はおこさないでね……。
こんなかんじのサイトです。
ライブラリからいろいろ読めます。
よかったらみてみてね。
【オフラインでたのしかったこと】
ごはん友達ができました!
(あんまり手元にいい写真がなかった)
ごはん友達っていうか創作を通じて知り合った方がごはんに連れ出してくれているっていうのが内実なんですが
これが超たのしい。
やっぱり、おいしいものは「美味しいね」ってにこにこできる人とご一緒できるのが一番ですよね。
急に超個人的な話しますが、2022年5月に離婚しまして9月に仕事辞めたんですね。
どちらも性格の不一致というか、一緒にいた人たちが
①共有する時間を楽しくするための努力をしない人
②他人を貶めて溜飲を下げるタイプの人
で、我慢ならずケンカ売っちゃった私が悪いっちゃ悪いんですけど本当に毎日心がしんどかったので離れて正解でしたの。
いや、正直生活はどうにかしなければならないのだけど。
もともと変わり者の鉄砲玉みたいな、永遠に半袖短パンが似合う小学三年生メンタルの草群ですが
結婚して仕事もして、ああやっと「世間でいう普通」のレールに乗っかったとほっとした気持ちもあって
2022年、どちらも立て続けにたち行かなくなって、「ああ自分はもうだめかもしれない」とけっこう本気でへこんで10月はとくにほとんど何もしないで暮らして
でもね、パフェ食べに行ったお店の人とか、ご飯食べに連れ出してくれた人とか、みんなサラッと話きいてくれて「なーんだ大したことないな」って思えたのと
「当たり前だとおもってたCMとかドラマでみるようなライフコースはものすごく限られた世界のものであること」を実感しました。
みんななにかしらあるんだわ。「幼い時分から刷り込まれてきた理想」から外れたからって、道理を外れたように感じることはないのだわ。
ていうのをね、引っ越し続きでしばらく身内としかコミュニケーションとってなかったり、とにかく広く人と関わる機会がなくなってて忘れてたのよね。
なんの苦労もなく育ててもらったからこそ、「普通」しか道がないと思ってた。
現実には、今後について議論のできないパートナーならいないほうがマシだし(私の場合ね)、
同僚の扱いがひどいんじゃないかと訴え出たら逆に攻撃してくるようなボスのもとで働くのなんてまっぴらごめんだし(私にも非はあったけど言いがかりもいいとこだった)、
思い切って離れてみて、気力が戻ってからはハローワーク行ったり窓口の人にやたら元気もらったりして、あとスポットでいろんなバイト行ってみて、
「人と関わっていく自分」に自信を取り戻したんですよね。
ああ、誰ともうまくやっていけないんじゃないかって思ったけどそんなことないわ、って
許せないもの、愛せないもののために自分を損なわなくてよかった、って
いま心底思います。
じっさい、行った先々で苦労することはほとんどない。だいたいのことは、相手の話をちゃんと聞いて、わかんないことあったら機を逃さず訊いて、要所で笑顔を忘れなければどうにかなる。
私、いままでの人生で全部ちゃんと身についてる。
不安定な日々のなかで、すごく自信になりました。
でも現実的な話、「ひとり」を選択するために、最低限の経済力はあってよかったです。まじで最低限だけど。
なんにせよ仕事には早く就かなきゃいけないんですが、またノリで決めてケンカしたらなんにもならないので次は慎重に決めたいと思います。
・やっぱりリアルイベントたのしい
主催イベント関連でお知り合いが増えたり、
「なす」で初めて布ポスターつくったり、
会いたかった人に会えたり、
リアルイベントってやっぱ楽しいですね……
でかいポスターいいですよ……
特に、規模がびっくりするほど大きくなった文学フリマ東京ではランドマーク代わりにしていただいたもよう。
ちなみにポスタースタンドに見えるアレはのぼり旗用のポールです、ポスタースタンドより圧倒的に手頃なので立てる手段さえ確保すればめちゃくちゃおすすめ。
私は自前のカートのハンドルが地面に対して垂直だったので養生テープでくくりつけました。結束バンドのほうが融通はきくかも。
◎2023年は……本厄だよ!!
・2022年には取り組めなかった長編を書きたい
・2021年ノベルバー作品を完結させたい(終盤で頓挫している&改稿したい)
・「贄の娘〜」を加筆修正して本にしたい
・二次創作で薄い本出したい
このへんが創作の目標で、あとはもう、じっくり腰を据えて働ける勤務先に出会えることがなによりの願いでございます。
あ、絵も描くよ!
なんかもういろいろ不安定ですが、
2023年もどうぞよろしくおねがいします!